《杀意的定时炸弹北阿尔卑斯涸沢山杀人事件(日文版)》第17章


「でも、登山届が出された10月9日、耍麤gさんは松本にいたし、深山さん、あなたは会社にいた。それなのに、どうやって耍麤gさんが書いた登山届を北村さんに渡せたんです?」
「登山届は耍麤gに事前に書かせ、僕が預かっていました。それを康隆君の所へ啵亭筏皮い郡螭扦埂?br />
これで登山届のカラクリが解けた。
「それでは、耍麤gさんが松本に連泊したり、平湯温泉へ泊まったり、更に新罚Ц撙榈扦盲郡辘筏康悚摔膜い皮希俊?br /> 「出発日だった10月8日の夜、僕が耍麤gと奥さんの雪悾丹螭嗡亍ⅳ饯欷兢祀娫挙筏俊¥饯问陇悉猡Αⅳ创妞袱扦工俊?br /> 「ええ、雪悾丹螭樗扭い蓼筏俊?br /> 「その時、僕は耍麤gに明日、9日は仕事で休めないが、どうしても一緒に罚Ц撙氐扦辘郡ぁ7'高へ登る別ル趣蛑盲皮い毪椤⑺杀兢摔猡σ徊搐筏皮欷胜い盲齐娫挙筏郡螭扦埂¥饯Δ筏郡椤⑺{沢も独りで登るのは詰まらないし心許(こころもと)ないからと言って素直に言う事を聞きましてね。その後、更に平湯温泉に宿を予約したから、そっちで待っていて欲しいと言ったら、又、言う事聞いて。あとは、僕の言葉にしたがって、新罚Ц撙楹詻g岳へも登りましたよ。自分が殺されるとも知らずにね」
「???」
「でも???いざ、耍麤gを殺してはみたものの、気分が全く晴れない。漢波羅さん、何故だか分かりますか?」
「?」
「それはね、僕達と同じ思いの人間を作ってしまったからなんですよ」
「???」
「耍麤gは確かに殺されても当然の人間でした。でも、彼の奥さんやお子さんには何の罪も無い。僕達が耍麤gを殺してしまった事で、何も事情を知らない雪悾丹螭趣婴丹螭恕ⅳ长欷橄取⑿沥に激い驈姡à罚─い皮筏蓼Α¥饯问陇藲莞钉い郡韦稀uずかしい事に耍麤gを殺してしまった後だったんですよ???」
そう言うと、深山の目から溢(あふ)れた涙が睿Г騺唬à膜浚─ぁⅴ譬‘ブルへと落ちた。
「悲しいですね」
「???」
「もし、節子さんが六年前に自殺しなかったとしたら???もし、耍麤gさんが節子さんに、そんな事をしなかったとしたら???深山さん、あなたも、そして、北村さんも耍麤gさんを殺す必要は無かったし、耍麤gさんも殺される事は無かった」
「???」
「殺意の時限爆弾???カウントダウンは6年前、節子さんが自殺した時、既に始まっていたんですね???」
一瞬の沈黙ののち、深山は訴えかけるような目で俺を見ながら、こう言った。
「漢波羅さん???耍麤gを殺した僕が、今更こんな事を言える筋合いが無い事はよく分かっていますが、この件を警察には話さないで頂けませんか?」
「それは、どう言う意味ですか?」
「この件を明らかにすると言う事は、節子が何故、自殺をしたのか? その原因が明らかになると言う事です。それは、節子の名誉の為にも絶対に避けたい。それと、もう一つ。節子の自殺の原因が耍麤gにあった事も明らかになってしまう。それは、雪悾丹螭趣婴丹螭颏鈧钉堡皮筏蓼κ陇摔胜搿¥坤椋浚浚郡坤椤⒕欷摔宵aっていて欲しいんです。勿論、僕なりに責任は取るつもりです。ですから、お願いします」
そう言うと、深山は深々と頭を下げた。
「真実は明らかにせねばなりません。でも、真実を明らかにする事で人が不幸になるのだとしたら???そんな真実は、なまじ明かさない方がいいのかも知れませんね???」
「漢波羅さん???ありがとう???」
俺には、そう言うしか他無かった。なまじ、警察が事故死として処理したものを殺人事件として穿(ほじく)り返す事が、必ずしも良い事だとは思えなくなったからだ。
俺は、深々と頭を下げながら泣いている深山に別れを告げ、バ蜥幔àⅳ龋─摔筏俊?br />
ホテルの玄関を出ると、いつの間にか外は雨が降っている。俺には、この雨が深山の涙に重なって見えた。俺なりに事件の真相は明らかにした。それにも関わらず気分が晴れない。やるせない思いを抱いた儘、家路(いえじ)についたものの、今夜はとても眠れそうに無い。バ堀螭扦猡ⅳ盲匹佶氓嗓厝毪毪筏珶oさそうだ。
最終章 悲しきジャンダルム
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翌日、俺は事件の顛末(てんまつ)を伝える為、北罚Ц咝∥荬涡∩饯穗娫挙驋欷堡俊?br />
「小山さん? 響資です」
「やあ、漢波羅君、久しぶり。例の件だけど、あの後、新罚Ц撙榈扦盲皮撙浚俊?br /> 「はい、新罚Ц撙榘壮鰶g、荷継沢、涸沢岳沢のル趣呛詻g岳に登ってみました」
「それで、どうだった?」
「涸沢岳沢の途中で耍麤gさんの遺体が見つかった現場を確認しました。それと、登山届の事も含め、全て謎が解けました」
「そうかぁ。それじゃ、耍麤gさんの死は滑落事故ではなく、やはり君が睨んだ通り、殺人だった訳だね。ところで、その事は奥飛騨署の仁科さんへ電話した?」
「いいえ、警察へは電話していません」
「それじゃ、今から電話するの?」
「いえ、警察へは電話しないつもりです」
「警察に連絡しないって、それは又、どうして?」
俺は前夜、耍麤g殺しの犯人である深山と会った事を小山に話した。
「そうかぁ。それで警察へ電話しないなんて言ったのか。でも、漢波羅君。一度は警察が事故として処理した案件を、折角、手間暇(てまひま)掛けて覆(くつがえ)し、殺人だったと突き止めたのに、君は本当にそれでいいのかい? 後悔しないか?」
「ええ、後悔なんてしていません。これで、いいんです???」
「そうかぁ。君がそう決めたのなら、もう、僕は何も言わないよ。この事は日の目を見ずに終わってしまうけど、漢波羅君、本当に長い間お疲れ様」
「小山さん???ありがとうございます???」
その晩、俺は久しぶりに木村未来と夕食を共にした。
「響資さんの身に何も無くて、本当に良かったぁ???」
「ン?」
「だって、深山係長が耍麤g課長殺しの犯人だった訳でしょ? その深山係長に響資さんが会うって言い出すんだもの。今だから言うけど、本当は私、気が気じゃなかったんですからね。ひょっとしたら、響資さんが深山係長に殺されちゃうんじゃないかって、それはもう心配したんですから???」
「ゴメン、ゴメン。でも、こうしてちゃんと足もあるし、幽霊なんかじゃ無いよ」
「それで、深山係長は逮捕されたんですか?」
「エッ、どうして?」
「どうしてって???響資さん、耍麤g課長殺しの犯人は深山係長ですって警察に知らせたんでしょ?」
「いや、俺は警察へは話していないよ」
「じゃ、何でなんだろう???深山係長、今日、何の連絡もよこさずに会社を休んだんですよ」
「エッ? それ本当?」
「ええ。他の人が気になって、深山係長の家や携帯電話へも電話掛けたんだけど、電話にも全然出なくって。だから、私てっきり逮捕されたとばかり思っていたんですよ???」
深山は、俺が彼女と会った翌日も、その又、翌日もヌ佶毳些‘グへは出社しなかった。
「深山は一体どこへ消えてしまったのだろう?」
10月23日の夜、ホテルグランドハイアット枺─腔幛盲繒r、深山は耍麤g殺しを認めた上で、俺にこう言った。
「僕なりに責任は取るつもりです」
と。その深山が俺達の前から忽然と姿を消した。
──深山が姿を消して一週間後、10月31日、土曜日、午前8時。
俺は今日、木村未来と午前10時、渋谷駅待ち合わせで、デ趣渭s束をしている。
昨日から家族は皆旅行へと出掛け、他に誰もいないリビングで、モ衰螗哎畅‘ヒ蝻嫟撙胜闀r間?
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